競馬博物館

競馬場紹介

 

中央競馬/競馬場紹介 地方競馬//競馬場紹介 馬道楽厳選//競馬場紹介

馬道楽 厳選!

ロンシャン

フランス、パリ西のセーヌ川沿い、ブローニュの森の中にある世界で1番美しいと言われる競馬場である。
平地競走専用の競馬場であり、凱旋門賞をはじめとするフランス競馬の主要な競走が行われることで知られる。
競馬場の正門にはフランス競馬史上最高の国民的英雄と評された史上2頭目のイギリスクラシック三冠馬グラディアトゥールの銅像がある。
開設時は木造だったロンシャン競馬場のスタンドが老朽化したため、1904年に石造で建てなおされた。
また、1908年には新コースと呼ばれるポケットから大外回りコースの最終コーナーに合流する5つ目のコースが完成している。
1936年の凱旋門賞の数日前には、グラディアトゥールの銅像が現在と同じ正門前に設置された。
1957年から1958年まで開催期間外である冬季に最終コーナーの改修が行われる。これにより直線コースの最初の標識柱が370mから600mに延長された。
この新直線コースは芝が定着した1960年9月11日まで使用されなかった。続く1961年、12月5日の奨励協会の役員会において新スタンドの改築が決定され、1962年11月から工事が開始された。
1964年には観客の間を横切らずにすむ新しいパドックと、全馬が同じ方向に向いてスタートできる新しい発馬機が設置されている。
1966年4月3日に新メインスタンドが開場された。そのときは別館スタンドを引き続き使用していたが、老朽化のため1977年に閉鎖されている。
右回りの芝コース。大外回り1周2750メートル、中回り1周2500メートル、小回り1周2150メートル、第3コーナーのポケットからのコースは1400メートル、直線コースは1000メートルと5つのコースがある。
向こう正面のコースは中間から第3コーナーまでゆったりとした上り坂が続き、そこからゆったりとした下り坂が続く。大外回りコースは最大10メートルの高低差となっている。
中回りコース、大回りコースのみ第4コーナーまではフォルスストレート(false straight、「偽りの直線」の意味)と呼ばれる最大650メートルの擬似直線が続く。
直線はゴール板が2つ有り手前のゴール板までは533メートル、奥手のゴール板までは650メートルの平坦なコース。
直線コースはゴールまで平坦なコースが続く。

チャーチルダウンズ

アメリカ・ケンタッキー州ルイビルにある競馬場。ケンタッキーダービーが行われることで知られる。
コースは楕円形で、ダートコースは1周1マイル(約1609メートル)、ゴールまでの直線1.87ハロン(約376メートル)、第2コーナーにポケットがあり1マイルの競走まではこのコースを使用。芝コースはその内側にあり、1周7ハロン(約1408メートル)。
アメリカの競馬場の中ではゴールまでの直線が比較的長い事が特徴とされている。
主要競走としてケンタッキーダービーやケンタッキーオークス等が挙げられる。

ナド・アルシバ

アラブ首長国連邦・ドバイにある競馬場。 1986年に建設が開始され、当初は競走馬の調教用の馬場として使用された。
1991年に当地で最初の競走が行われる
。アメリカのチャーチルダウンズ競馬場をモデルに建設された。1996年には当時世界最高額賞金の競走としてドバイワールドカップが開始される。
なお、当地はイスラム教国であり賭け事が禁止されているため馬券の発売は実施されていない。ただし、全レースの勝ち馬を予想し、的中者に景品が出る予想クジが行われている。
2010年に隣接地に新たにメイダン競馬場が開設されるのに伴い、ドバイワールドカップを始めとするドバイミーティングの競走は全て2009年限りで同競馬場での開催を終了した。
一部敷地をメイダン競馬場のコースとして使用するため、コースの一部は取り壊されたが、残りの施設が今後どのように使われるかは未定。
形状は三角形に近い。左回り。外側がダートコースで1周2,254m、内側が芝コースで1周2,121m。
ダートコースはコーナー外側にスタート用のポケットが用意されており、それぞれ2,000m、1,600m、直線1,200mのスタート地点になる。
コーナーを回る競走のゴール前の直線は600m。
建設当時は、主にアメリカで見られる表面の堅い高速ダートであったが、芝コースを併設していることもあり、1997年の改修時にクッションの効いたやや深めのダートとなった。
砂漠地帯と言えども集中豪雨に見舞われることもあるため、コース全体を被覆する装置が取り付けられている。
芝コースは砂漠気候であるため、芝の育成には特別な技術が用いられている。
芝はバーミューダグラスが用いられているが、さすがのドバイも冬場には芝の生育が止まるため、オーバーシードが施されている。
内馬場には中東で数少ない芝コースのゴルフ場も併設されている。

シャンティイ

フランスパリ近郊・オワーズ県シャンティイにある競馬場である。所有・運営はフランスギャロ。
フランス競馬のジョッケクルブ賞を開催する競馬場として知られている。
かつてのモンモランシー家の領地で、同家と縁あるシャンティイ城(Chateau de Chantilly)が3・4コーナー付近に隣接するように造られている。
1834年5月15日に初の競走が行われており、フランスの競馬場の中でも最古のものと位置づけられている。
また、多くの戦禍に晒され続けた競馬場でもあり、普仏戦争から第二次世界大戦まで戦乱のたびに休止されている。
近年では開催する大競走の価値下落が激しく、それに伴っての廃止が検討されたこともあるが、今も開催を続けている。
付近には関連施設も多く、競馬場周辺にはフランスギャロのトレーニングセンターであるシャンティイ調教場が併設されており、毎週火曜日には競馬場のコース自体も調教用に開放されている。
パリから電車で約40分と交通の便も良く、ジョッケクルブ賞などの大競走開催時には大いに集客を集める。
2016年には、ロンシャン競馬場の大改修工事に伴い、凱旋門賞を代替開催する予定である。
コースは全て右回りの芝コース。滴型と楕円を組み合わせたような形状となっている。
ゴール手前は上り坂となっており、最大高低差は10メートルとなっている。最長距離のレースは4,800メートル。1,000メートル・1,200メートル戦は直線コースで行われている。

アスコット

イギリス・ロンドンから西36マイルに位置するバークシャー州、ウィンザー城の西南アスコットにある競馬場。
7月のダイヤモンドデーにはヨーロッパ三大レースの1つ「キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス」が行われることでも知られる、イギリス王室が所有する高貴な競馬場である。
1711年、大の馬好きであったアン女王が居城のウィンザー城から程近い場所を馬車で移動していた際、 目の前に広がる広大な丘を発見し「この場所こそ、競走馬が全力で走るのにふさわしい」と、競馬場の建設を命じた事により創設。同年8月11日には当地で最初のレースが行われる。
その後1945年までは年に一度、6月のロイヤルアスコット開催と呼ばれる王室主催の4日間の開催のみが行われてきたが、その後は1952年に始まったキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなど、王室主催以外のレースも行われるようになり、1965年より障害競走も行うようになった。現在は平地が17日、障害が8日開催されている。
メインのトラックはほぼ三角形である。1周14ハロン(約2816メートル)、直線2.5ハロン(約503メートル)。
この三角形の最後の直線につながる形でニューマイルコースと呼ばれる1マイルの直線コースがある。
「キングジョージ」などが行われる12ハロンのコースはスウィンリー・コースと呼ばれる。
その他名のついているコースは、スウィンリー・ボトムと呼ばれる三角形の奥の頂点に設けられたポケットからスタートするオールドマイルコースや前出ニューマイルコースがある。
2004年秋から2005年にかけては約2億ポンド(約480億円)の巨費が投じられ、芝コースを路盤から掘り起こしての大規模な改修工事が行われた。
それまで起伏の激しかったコースが幾分平坦になるなど、以前よりも走り易くなったとされている。
また、この改修工事ではパドックがスタンド中央に移設され、新しいパドックには最大で約9000人の人員を収容できるという。

エプソム

イギリスのロンドンから南17マイル(約27キロメートル)に位置するエプソムダウンズにある競馬場である。
クラシック競走であるダービー、オークスが行われる競馬場として知られる。
コースは周回コースではなく、馬蹄状の形であり全長は約1.5マイル(約12ハロン・約2400メートル)。
左回りの芝コース。ダービーコースは、スタートしてすぐに上り坂が始まり、緩やかに右に折れたあと最初の左カーブまでの約1100メートルで約42メートル上る。
その後は下りとなり、急勾配の最終左カーブ(通称タッテナムコーナー)を経て、約700メートルの直線のゴール前100メートル過ぎまでの約1200メートルで約30メートル下る。
最後の約50メートルは再び上りに転じてゴールとなる。
直線では外埒側から内埒側に向かって傾斜しているのもこのコースの特徴である。
タッテナムコーナー奥の引込み線からは直線コースの5ハロン(約1006メートル)戦が行われる。
コースのほとんどが下り坂であるため非常に速いタイムが出ることが知られており、1960年にはIndigenousが手動計測ながら53.6秒を記録している。
かつては逆S字形をした「グレートメトロポリタンコース」がコースの真ん中に存在しており、その頃はエプソム競馬場でも18ハロン(約3621メートル)戦が行われていた。
ゴール地点からスタートして逆S字コースに侵入、通常のコースに戻ってタッテナムコーナーからまたゴールへと戻ってくる珍しい形態の競走となっていたが、後に改修に際して消滅している。

沙田(シャティン)

中華人民共和国の特別行政区である香港の九龍半島郊外の新界沙田区にある香港ジョッキークラブが管轄する競馬場である。
1846年に建設されたハッピーバレー競馬場の代わりとし、香港競馬の拠点となる近代的な競馬場設置の目的で、1978年に沙田海を埋め立てる大規模な工事のもと、新界に建設された。
1988年には香港競馬で最初の国際競走「香港招待カップ」を開催し、香港競馬の国際的な発展に多大な貢献をした。
おもに週末の開催に使用されるが、平日のナイター開催や春節などの祝日開催も行われることがある。
2008年に行われた北京オリンピックの馬術競技がこの競馬場に隣接して建設中の会場にて行われ、クロカン競技を含めた競技出場馬の厩舎村も併設される。
3-4コーナーの芝コースと全天候コースの間に練習用馬場も建設されるが、オリンピック出場馬と現地競走馬は一切接触しない動線が設定されていた。
コースは右回りで、外側に芝コース、内側のレース用ダートコース。1周の距離は1899mと1555m。更にその内側に調教用のダートコースがある。
ホームストレッチ(最後の直線)は430m。スタンドの収容人数は10万人。 場内には外貨の両替が可能な銀行がある。
本馬場コースは1周1900mの右回り芝コース、第3コーナーから直線に掛けては下り坂があり、第2コーナーと第4コーナーにはポケットが設置されている。直線は430m。またスタンド前は直線1000mの競走が行えるコースがある。
1987年シーズンからは、現在の3コーナーから4コーナーの内側に内回りコースが新設され、外回りコースの『沙田草地』に対して、『沙田草地新彎』というコース名で区別されていたが、1999年シーズンを最後に使用中止された。
内馬場は1周1700mの平坦な右回りのダートコース(オールウェザーコース)、直線は350mである。
内馬場の内側には更に調教用のダートコースが設置されている。向正面の奥にも、調教用の直線走路が設けられている。

 

 

名馬列伝はこちらカルトQはこちら