小倉の夏競馬を締めくくる小倉2歳ステークス。
以前までは早熟スプリンターの頂上決戦のようなイメージがあったが、近年ではエピセアローム、ホウライアキコ、ベルカントのような３歳以降も活躍を続ける馬が出ており、スプリンターとしての資質を要求されるようなレースとなってきた。
特にここ数年は速い時計での決着が多くなってきていることから、仕上がりの早さだけでは通用しなくなっていることに注意しておきたい。
有力馬紹介
シュウジ
新馬→中京2歳Sと2連勝。
特に中京2歳Sでは3馬身差の完勝。
負かした相手は、フェニックス賞を勝ったコウエイテンマ、クローバー賞の勝ち馬マシェリガールが含まれており、けっして弱いメンバーではなかったのに余力を残した状態で逃げ切る辺り、能力が圧倒的に上だったということだろう。
今回は距離短縮だが、半兄に北九州記念勝ち馬のツルマルレオンがいる血統から見ると、むしろこの条件がベストとすら考えられなくもなく、持ち前のスピードを生かせば、ここも単なる通過点となる可能性は高い。
コウエイテンマ
新種牡馬カジノドライヴ産駒。
新馬戦を勝った後、中京2歳Sは5着に敗れたが、その後のフェニックス賞を5馬身差での圧勝。
中京2歳Sではシュウジに大差をつけられているが、4コーナーで不利を受けていただけに参考外にできる。
舞台適性の高さも加味すれば、1200ｍ戦では差を詰めても不思議はない。
ジュンゲル
シュウジと同じく、キンシャサノキセキ産駒。
新馬戦を好位から鋭い切れ味を発揮して快勝。
勝ち時計こそ平凡だが、無理をせずに差す形から最後は手綱を緩めただけで、今回は大幅に時計を短縮する可能性もある。
《コラム執筆者：米田和真の予想・プロフィールはこちら》
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