直線の長い外回りコースでマイラーが覇を競う真夏の高速マイル重賞。
サマーマイルシリーズの第2戦としての位置づけだが、全3レースのなかで唯一の別定重量戦ということもあり、出走メンバーのレベルも一番高くなる。
過去の連対馬を見てもジャスタウェイ・ダイワメジャーなど、名マイラーの名前が連なっていることからもGIへと繋がりやすいレースだとも言えるだろう。
有力馬紹介
カフェブリリアント
昨年のこの時期は最下級条件を走っていたが、今年に入ってから急成長し、破竹の快進撃で牝馬のトップクラスまで上り詰めてきた。
阪神牝馬Sを好位から抜け出し、重賞初挑戦でV。
今回は3カ月ぶりの実戦となるが、トレセンで順調に乗り込まれており、十分力は出せる状態にある。
全6勝のうち、新潟芝で3勝と条件もよく、重賞2勝目のチャンス。
難点を上げるとすれば阪神牝馬S勝ちの実績で55kgを背負うのがどうでるか見極めなければならない。
「夏は牝馬が強い」の格言を体現できるかどうか。
スマートオリオン
オーシャンSを含む、芝1200mで5勝とスプリンターのイメージが強かったが、年齢とともにズブさが出たことからマイル路線に変更。
前々走に1400mを1着。さらに1ハロン距離を延ばした中京記念でも好位から抜け出し連勝。
今回のメンバーでもスピードは最上位で、前走と同じ57kgで出走できるのも好材料。
不安要素は戸崎騎手との初コンビ、新潟外回りコースへの初出走だが戸崎騎手は折り合いに定評があり、現在関東リーディング、コース適性はセイウンワンダー・オースミグラスワンがこのコースで重賞勝ちしているように、グラスワンダー産駒は広くコースを使える新潟外回りとの相性は悪くないことから大丈夫だろう。
ここを勝てばシリーズ制覇はほぼ確定的な状況だけにシリーズ連勝を狙う。
レッドアリオン
全6勝のうち5勝が芝1600m。
前走の中京記念は57.5kgのハンデが響き伸び切れずに惨敗したが、着差ほど大きく負けというわけではなく巻き返しは十分可能。
不安要素は腰の甘さからくるスタートの出遅れ。
それさえ克服、もしくは悪癖が出なければマイラーズカップで勝ったように、高速馬場のスピード勝負は得意とするところ。
また賞金別定戦の今回は57kgで出走できると好材料も揃っており、前走で敗れたスマートオリオンと同斤量では負けられない。
《コラム執筆者:米田和真の予想・プロフィールはこちら》
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