秋の東京開催、開催初日に行われる2歳馬の新設重賞、サウジアラビアロイヤルC。
一目見ると「ん？」 と思える重賞だが、条件的にはかつてのオープン特別だった「いちょうS」を引き継ぐ形になる。
昨年のいちょうSを勝ったクラリティスカイは、後のNHKマイルCで優勝したように出世レースでもあったいちょうSの特徴を引き継いでおり、GＩ戦線につながる一戦となる可能性は高い。
有力馬紹介
アストラエンブレム
中京の新馬戦は出遅れて2着に敗れたが、次の新潟未勝利戦を4馬身差の圧勝。
そこで2着に負かしたブレイブスマッシュが次の札幌で圧勝し、初戦で僅差負けしたロスカボスも次走で野路菊Sを完勝している。
この馬も2戦とも上がり3Fをメンバー最速を叩き出し、時計的にもメンバー比較的にも能力の裏付けは申し分なし。
直線が長い舞台の適性は高そうだ。
父はダイワメジャーで母が秋華賞馬ブラックエンブレム、半兄に札幌2歳Sの勝者ブライトエンブレムとここも通過点と考えられるほどの血統背景の持ち主。
イモータル
この馬も能力的にはアストラエンブレムと互角かそれ以上。
デビュー戦の新潟芝1800ｍは、3番手から上がり3F 32.9秒の脚を使い、楽に抜け出しての圧勝。
ただ、スローペースなレースだっただけにこのレースで真価が問われる。
ここをあっさり突破できればクラシックの最有力候補となるだろう。
《コラム執筆者：米田和真の予想・プロフィールはこちら》
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