中山競馬場 有馬記念【GⅠ】

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暮れの風物詩であり、中央競馬の一年間の締めくくりでもあるグランプリ有馬記念。
スターホースの顔ぶれが大きく入れ替わった世代交代というテーマに加え、年度代表馬の行方にも関わる大一番。
ジェンティルドンナ・ジャスタウェイという名馬2頭が昨年で引退し、そのあとを継ぐはずだったハープスター・エピファネイア・キズナも次々と故障を発症し、秋シーズンを前にターフを去った。
3歳世代からもドゥラメンテという超新星が登場したが、骨折で秋は全休、出走を予定していたショウナンパンドラも万全の体調じゃないと直前の出走回避・・・
短期間にあまりにも多くの名馬が離脱した激動の一年といえ、絶対的王者不在の混沌とした状況は、まだ続いている。

有力馬紹介

ゴールドシップ

2年連続ファン投票1位で、ここが引退レースとなる。これまでにGIを6勝しており軸に最適なように見えるが、過去3回出走して勝ったのは55kgで出走した3歳時のみ。
残る2回は3着と得意の中山らしく馬券圏内には残っており、相性がいいのだろうが、能力の減退がないと仮定しても勝ち負けするにはまだ壁が残っている気がする。
鞍上がGI6勝中の4勝をマークしている手の合う内田騎手に戻り、スピードシンボリ・シンボリルドルフ・オグリキャップ・グラスワンダー・シンボリクリスエス・オルフェーヴルに次ぐ7頭目の有馬2勝を遂げ、引退に華を添えられるか。

ラブリーデイ

勝てば年度代表馬の可能性も出てくるだけに重要な一番。
年度代表馬のライバルでもある今年6戦無敗のモーリスはその6戦中も安田記念・マイルチャンピオンシップ・香港マイルとGIを3勝して一歩抜け出している。
ラブリーデイがここを勝てば行方は分からなくなるが、2500m以上では4戦全敗で最高着順が5着と距離に課題がある。
1番人気に支持された前走のジャパンCも3着に敗れたように、本質的には2000mの中距離がベスト。
今回は前走からさらに100m延びるが、舞台も小回りの中山に替わる。
中山内回りは今年の金杯をレコード勝ちした実績があるようにレースが上手く小回りが得意。
ペース次第で好走が可能だけに巻き返しがあるかも。
最初の金杯を勝ち、最後の有馬で締めくくり、年度代表馬争いに加わりたいところ。

キタサンブラック

ファン投票3位の支持を集めた。
本質的にはステイヤーではないものの3000mで勝ったのは大きな自信になっただろう。
自在性のある脚質で、坂のある中山で3戦2勝。
唯一敗れた皐月賞でも3着に粘ったように関西馬ながら中山はホームコースと言えるほどの相性の良さを誇っている。
懸念点として菊花賞はすべてが咬み合っての勝利であっただけで、まともに先行したダービーで14着と大敗しているように距離に不安なしとは言い切れない。
主戦の北村騎手が負傷で乗り替わりというのも不安要素の一つ。
横山典騎手がどのように導いてくれるか。

リアファル

菊花賞で1番人気に推されながら3着に終わったが、出入りの激しい乱ペースの中、目標にされる厳しい展開で2周目から脚を使わされながらも最後まで勝ち負けを競った上での小差負けなので評価を下げる必要はない。
この馬はテンのダッシュ力に優れた逃げ馬でありながら、終いの瞬発力にも秀でており、中山内回りに向いている。
今回は自分でペースを作れてマイペースの逃げが見込めるだけに、菊花賞に比べれば有馬記念のほうが数段走りやすい流れになる可能性が高い。
古馬初挑戦といっても自分の競馬に徹するだけで相手が関係なく、自然体で臨めるだけに目が離せない存在。

ルージュバック

毎レース期待されながらもなかなか結果が出ない。
半年ぶりで4着という結果だったエリザベス女王杯の内容は悪くなかった。
血統的にも父のマンハッタンカフェは3歳時に有馬記念を制しており、今回は久々を叩いた上積みが見込め、オークスの内容から距離が延びるのも悪くない。
なによりも53kgで出走できるのは魅力。
連覇を狙う戸崎騎手とのコンビで世代交代を狙う。

 

《コラム執筆者:米田和真の予想・プロフィールはこちら》
予想はレース前日の夜に更新予定!

 

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